ヘルペス(単純ヘルペス)の症状と治療

ヘルペスの症状と治療

ヘルペスには、単純ヘルペスと水ぼうそう、帯状疱疹など8種類あります。ウイルス感染症の病気ですが、ここでは単純ヘルペスに触れています。

ヘルペス(単純ヘルペス)について

単純ヘルペス(単純疱疹)はかつては「熱のはな」と呼ばれていた皮膚病で、主に顔(特に口の周り)に発症します。この口の周りに出るヘルペスを口唇(こうしん)ヘルペスと呼びます。

同じ単純ヘルペス(単純疱疹)で陰部におこるものを陰部ヘルペス、また角膜に出るものをヘルペス性角膜炎といいます。

ヘルペスウィルスはどのタイプも共通にしつこい!と言うことがいえます。これは、一度感染すると、症状自体は治まったとしても、その後もずっと身体の中に居座り続けるのです。そして、風邪などの病気で免疫力が低下した時や、海水浴やスキーなどで紫外線を浴びることによって、再発することが多いのです。

再発の時の症状は、初めて感染した時に比べて軽いのが特徴です。

ヘルペス(単純ヘルペス)の症状

 単純ヘルペスのうち口唇ヘルペスの初感染では、くちびるの周りに水ぶくれができたり、口腔粘膜に痛い水疱やびらんが出ます。陰部ヘルペスの初感染でも強い痛みを伴う水疱やびらんがみられ、排尿困難、歩行困難になることもあります。症状は出ていなくても、単純ヘルペスに感染している人は20代〜30代で約半数、60代以上ではほとんどの人が感染していると言われています。
最近では若いうちに感染するケースが減っていますので、ヘルペスの免疫を持たずに大人になる方も多いのです。
どちらのヘルペスも、初感染の時が症状も重いのが、子供の頃に感染せずに大人になってから初感染をすると、症状が重症化することがあります。


ヘルペス(単純ヘルペス)の症状と経過

  1. まずは前触れがあります

  2. 水ぶくれが現れる前に、口唇ヘルペスのきざしがみられます。 具体的な感覚としては、ピリピリ、チクチク、ムズムズなどの違和感やかゆみ、ほてりなどを感じます。
  3. 最初の症状は赤くはれる

  4. 先ほどの前触れから、半日もしないうちに赤くはれてきます。この時期に治療を始めることがポイント。
  5. みずぶくれがでてくる

  6. 前触れから1日〜3日ぐらいで、水ぶくれになります。この水ぶくれの中にはウィルスがたくさんいるのです。この時水ぶくれの破れた患部に接触すると感染する可能性があります。
  7. 回復期

  8. かさぶたができて、治っていきます。ここまでほぼ10日〜2週間程度です。

ヘルペス(単純ヘルペス)の治療

口唇ヘルペスは放っておいても治ります。
しかし、先ほども触れましたが、ヘルペスウイルスは、症状が出ていなくても体内に潜伏している状態で、現代医学ではこれを退治することはできません。


前触れの時期、または口唇ヘルペスの症状が出始めたら、なるべく早い時期に治療を始める事で治るのも早くなります。


治療方法は、抗ウィルス薬を使うのが効果的です。これはウィルスの増加を抑える働きをします。飲み薬、塗り薬がありますので、ヘルペスの場所や症状によって使い分けます。


初診に適している科は、
感染症内科・小児科・皮膚科になります。

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ヘルペス(単純ヘルペス)の日常生活での注意点

ヘルペスは、特に身体が疲れているときや、風邪などで抵抗力が弱っている時、ストレスや紫外線を強く浴びた時に発症しやすいというのはすでにご説明しました。 毎年、海や山、スキーに行った後に症状が出る方は、バランスの良い食事と、充分な休息を心がけましょう。

ヘルペスは接触感染です。特に症状の出ている時は、患部でウィルスが増殖していますので接触に充分注意してください。特に新生児は全身に強い症状がでますので、キスをするなど過度の接触は注意しましょう。

食器やコップ、タオルなども感染経路となりますので、注意期間にはエタノールで消毒する事をオススメします。エタノールはドアノブなどの物の消毒には有効ですが、決して患部には使用しないでください。

以上、ヘルペスはそんなに怖い病気ではありません。発症しないように、健康維持と規則正しい生活、そして正しい対処法を知っておいてください。

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