睡眠時無呼吸症候群の症状と治療方法

睡眠時無呼吸症候群の症状と治療方法

睡眠時無呼吸症候群の症状と原因、検査と治療方法について

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は睡眠時に断続的に無呼吸の状態を繰り返す事によって、熟睡が出来ていないと判断されます。充分な睡眠をとっているにもかかわらず、日中に眠気が襲ってくるので、交通事故などにつながりやすい恐ろしい病気です。
呼吸器内科やいびき外来 睡眠時間は充分なのに、日中やたら眠くなる方は、いびきをかいていないか家族に聞いてみて、疑わしい時には、病院で検査をすることをオススメします。 最近では、呼吸器内科やいびき外来など専門の科をおいて検査をしてくれる病院もありますので、お近くの大きな病院で調べてみるといいでしょう。
睡眠時無呼吸症候群を治療をしないで、放っておくと、命にかかかわる危険が及ぶこともあります。恐ろしいデータがあるのですが、アメリカで行われた研究では、1時間あたりの無呼吸の回数が20回以上の重症者は、治療をしないと9年後には心臓病や脳卒中、または交通事故などを原因として、40%の人が死亡するというデータが出ています。したがって適切な症状分析と診断、そして治療や予防といった対策が重要となります。
特に日中居眠りをすると危険な職業の方は先延ばしにせずに、一刻も早い検査と、診断によっては治療をすすめていったほうがよいでしょう。

睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時無呼吸症候群は一晩の睡眠中(7時間)に10秒以上の無呼吸が30回以上もしくは、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこると診断されます。
睡眠時無呼吸症候群のなかでも、5〜15回を軽症、15〜30回を中等症、30回以上を重症と診断されます。睡眠時に断続的に無呼吸を繰り返すことにより、熟睡が出来ず、睡眠時間をとったにもかかわらず、日中に眠気が襲い、交通事故等を引き起こてしまう恐い病気です。
眠っている間に呼吸が止まってしまうと体内の酸素不足を引き起こし、その回数が数十回、数百回となると酸素不足も深刻にもなります。 酸素不足となると本人も寝苦しさや息苦しいと感じるようになり、睡眠不足につながります。それだけでなく酸素不足けてしまい、不整脈、高血圧、心不全、糖尿病などをを引き起こしてしまうという様々な問題があります。ご家族がおかしいなと思うような、いびきのあとに呼吸が止まるといった症状がある場合、無呼吸症を疑い、早めの診察と治療が必要です。

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群の検査は、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)を行います。
検査は入院検査になりますが、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)は午後7時入院して翌日朝6〜7時退院と会社を休まなくても良いように便宜を図ってくれる病院が多いようです。その費用は保険適用で約15,000円ぐらいです。
睡眠時無呼吸症候群の検査では睡眠中の脳波、各種筋電図、呼吸(横隔膜や胸郭の運動)、酸素レベルなどを測定してします。
無呼吸にも種類があって閉塞型なのか中枢型の診断と、無呼吸による酸素レベルの低下や無呼吸による睡眠の障害(睡眠の深さと無呼吸との関連)、寝ている体位による無呼吸の変化などを判定します。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群と診断されますと、マスクを使った経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)が必要になり、このための検査は再度入院する必要があります。

保険の見なおし


睡眠時無呼吸症候群の治療法

睡眠時無呼吸症候群は、治療をせずに放置しておくと生命に危険が及ぶ場合もあります。アメリカで行われた研究で驚くべきデータが出ています。1時間当たりの無呼吸数が20回以上の重症の方は、無治療のままで放置すると9年後には心臓病、脳卒中、交通事故などの原因で10人に4人が死亡してしまうという統計が出ています。よって適正な症状分析と診断、治療、予防などの対策が必要になります。 睡眠時無呼吸症候群は肥満によって大きないびきをかくといった特徴があります。いびきは体重の増加ととも大きくなるためとくに肥満傾向にある方は注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群の治療には大きく分けて3つの方法があります。
・外科的手術で狭くなった気道を広くする方法
・睡眠時にマウスピースを装着して下あごを前方に引き出し気味に固定し、気道が閉じないようにする方法
・経鼻的持続陽圧呼吸療法といって専用の鼻マスクを装着して、CPAPと呼ばれる装置から持続的に空気を送り込むことで気道を陽圧にして内部から押しひろげて閉塞を防ぐ方法があります。
これらはいずれもお金がかかりますので、肥満が原因であれば、痩せるというのも一つの治療方法です。

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